グラフ哲学舎
社会の科学に関する,論文やグラフのサイトです。
研究レポート
タイトルをクリックすると,pdfファイルを開けます。全文読むことができます。
主に,雑誌『たのしい授業』(仮説社)掲載されたものです。『たのしい授業』に掲載されたものは,月号を記載しています。
随時追加していきます。

※『たのしい授業』とは,仮説社が発行する月刊誌です。教師向けの雑誌ですが,それだけにとどまらず,科学や社会のことも広く取り上げている総合誌です。仮説社のWEBサイトはこちら。




身近な話題
「日本の人口は減るのか」(『たのしい授業』2015年11月号)
 「日本の人口は,減少を続けていく」と,ニュースで話題になったりします。しかし,それはどういうことなのでしょうか。ニュースだけ見てもいまいち読み取りづらいです。そこで,グラフを使って直観的に「人口のこれまでとこれから」を見ていくことにしました。
 「とてもわかりやすく,人口が見えてくる」と思います。今後の日本をイメージするグラフとなっています。
「震災と〈訪日外客〉の変遷」(『たのしい授業』2015年3月号)
東日本大震災後,日本を訪れる外国人数は減少しました。では今は? グラフを描いてみると,〈予期せぬ大事件〉が起きたときの〈その後〉を予想する手助けとなります。
「日本の女性首長の数,各国の女性議員の割合の変遷(上)」(『たのしい授業』2021年4月号)
男女不平等の問題を考えるとき,しばしば思い出すグラフがあります。それは,池田毅司「女性首長(知事・市町村長)数の変遷」(『たのしい授業」No334,2008年3月号)です。
ただ,このグラフは2008年に発表されたものなので,最近の傾向はわかりません。そのため,私はこのグラフの続きを描いてみたくなりました。

実際に描いてみるとどうなったでしょうか。最近では女性首長は増えている? 横ばい? それとも……?
「日本の女性首長の数,各国の女性議員の割合の変遷(下)」(『たのしい授業』2021年5月号)
日本の衆議院における女性議員の割合はまだまだ多くはありません。
それでは他の国はどうなのでしょう? また,それぞれの国が「女性議員10%以上」になったのはいつごろ?

世界に目を向けると日本の社会が進む道が見えてくるのかもしれません。


「年代別投票率の移り変わり」(『たのしい授業』2013年2月号)
 時折,「若者が投票にいかない」ということが話題になります。本当にそうなのでしょうか?
 また,「50年前の若者」はどうなのでしょうか?
 投票率は時代性があるのか,それとも普遍的なものなのでしょうか。
「生活保護受給者はふえている?」(『たのしい授業』2013年11月号)
「生活保護」の話題をよく聞くようになりました。しかし,その実態は捉えにくいように思います。実際は,生活保護の受給者は,増えているのでしょうか? それとも減っているのでしょうか? また,どんな人が受けているのでしょうか?

 いま私達の生きている社会のことは,身近すぎて見えないことがたくさんあります。報道された情報だけでは,実体はなかなか掴めません。実際の数字(=誰もが納得できる数字)を元に,見直してみまました。
「日本の離婚数の変遷」(『たのしい授業』2013年7月号)
 最近,離婚する人が増えている──そんな話を聞くような気がします。しかし,実際はどうなのでしょう。
 過去の離婚数を調べてグラフに描いてみたら,意外なことが! 離婚にも法則性がある?
「電子レンジの生産台数 いま,むかし 〜生産地の変化から見る日本の電機産業〜」(『たのしい授業』2012年5月号)
 今では,生活の必需品と言われるようになった「電子レンジ」。もともとは高価な輸入品でしたが,だんだん国内生産が増え,ついには……!?
 電子レンジの生産台数を中心に,戦後日本の家電産業の移り変わりをひもときます。
「日本と世界の発電量とその内訳」(『たのしい授業』2011年06月号)
 2011年3月11日に起こった東日本大震災。それ以降,原子力発電についてたくさんの意見が交わされるようになりました。
 しかし,そもそも日本の発電に占める原子力発電の割合はどれぐらいなのでしょうか? 世界ではどうなのでしょうか?
 議論の前に,まずは基礎知識として,発電量のことをまとめました。
「年賀状の数,郵便物の数」(『たのしい授業』2009年12月号)
 年始の挨拶としての年賀状。最近は,電子メールやSNSの発達により,年賀状を出す人は減ったようにも思えます。実際はどうなのでしょうか。また,そもそも,年賀状は,「年間の郵便総数」と比較して,どれくらいの割合を占めているのでしょうか。 年賀状と郵便物の変化をグラフにしました。
「女性のスカート着用率の変遷」(『たのしい授業』2015年10月号)
ここ30年で,女性の服装はどのように変化しているか。
「8月の真夏日は増えているか」(『たのしい授業』2015年7月号)
 最近,夏になると「昔より暑い」「異常気象だ」という話題をよく聞きます。実際の所はどうなのでしょうか。
世界史,日本史,科学史
「「すべてのものが原子でできている」とはどういうことか 〜原子論がもたらした近代科学,近代社会への影響〜」(『たのしい授業』2020年7月号)
 近代科学が大きく発達した1600年代。その中で古代ギリシアで生まれた原子論はどのような役割を果たしたのか。そして,原子論が自然科学のみならず社会の科学にも与えた決定的な影響とは? エウレーカ!(我発見せり)
「日本の軍人の数 〜軍人の数から戦争をみる〜」(仮説実験授業研究会 夏の全国大会にて発表)
 「戦前,軍人の数はどんなだったのだろう?」----あるとき,そんなことが気になってきました。
 そして,調べていくと,「軍人の数から,その戦争がどんなものだったのか」ということまで見えるような気がしました。日本史を見る一つの物差しとしても,オススメです。
「徴兵制の国は増えている?減っている? 〜《徴兵制と民主主義》第3刷によせて〜」(2019年仮説実験授業夏の研究大会分科会にて発表)
 授業書《徴兵制と民主主義》を2019年7月に増刷しました。増刷に合わせて「最新の話題」を改めた際に気づいたお話です。この10年間で〈徴兵制の国は増えているのか減っているのか?
「放射線の発見物語 見えないものを追いかけた科学者たちの足跡」(『たのしい授業』2011年08月号)
 放射線ってよく聞くけど,一体なんなのだろう?
 X線の発見を機に起こった〈大発見の連鎖〉。しかし,わずか数年の間に相次いだ発見は偶然ではなかった。放射線研究の黎明期,〈見えないもの〉〈原子の新しい顔〉を追いかける科学者たちと放射線の出会いを描いた発見物語。今こそ放射線と〈感動的に〉出会いたい人のために。
「国旗とコインから見るフランスの歴史 〜ナポレオンとフランス大革命〜」(『たのしい授業』2012年7月号)
 ナポレオンは,フランス大革命後に,フランス皇帝となった人物です。
 「革命が起こったのに,そのあと皇帝が現れたということは,歴史が真逆に戻ったということなのだろうか?」私はずっとそんなことを疑問に思っていました。
 しかし,ひょんなことから調べてみると,ナポレオンは,国民投票によってフランス皇帝になっていたのです。これは一体どういうことなのでしょうか?

 一見,ややこしそうな話題ですが,〈国旗〉と,〈コイン〉の図柄の変遷から歴史を見直すと,とてもすっきりします。
 なぞとき物語としても,面白い!
経 済
「グラフで見る〈世界経済の動き〉」(『たのしい授業』2009年04月号)
 GDP(国内総生産/Gross Domestic Product)は,ニュースでもたびたび話題になります。しかし,それを元にどんなイメージをすればいいのでしょう?
 戦後日本の3時代ーー〈高度成長期〉-〈オイルショック〜バブル期〉-〈安定期〉のイメージを土台にすると,とても見やすくなります。他の国の「成長ぶりの違い」もハッキリと見えてきます。
「一人あたりのGDPで世界の経済を見渡す」グラフで見る〈世界経済の動き〉その2(『たのしい授業』2009年05月号)
 「後進国は低賃金を武器に経済の高度成長をはたす」ということが見えてきましたが,本当にそうなのだろうか?
 原理にこだわれば見えてくる,「ええ~っ」の国際関係!?
グラフを描いてみよう!
「量率グラフを描いてみよう! 食卓から世界を見る」(『たのしい授業』2009年09月号)
グラフにはいろいろな表現方法があります。その中でもとくにユニークでわかりやすいのが「量率グラフ」だと思います。
今回は,「私たちが身近でよく見かける外国産の食料は,どのくらい輸入しているのか」を量率グラフにしてみました。

※訂正:107頁「とうもろこし」グラフの「国産0.35万t(11.5%」の(11.5%)は不要
「対数グラフを描いてみよう!」(『たのしい授業』2010年02月号)
対数グラフを知るには描いてみるのが一番。まず,「自動車の国内輸送」を例に,普通の棒グラフを描いてみます。すると,〈数量〉は現在でも増え続けていることが分かりますが,前年と比べて,〈倍増えた〉〈少し増えた〉という違い=〈変化率〉までは分かりません。その〈変化率〉が一目で分かるのが「対数グラフ」なのです。
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